レスターは「怪我人リーグ」でも絶好調!プレミア1516季のInjure Leagueまとめ。

選手が1週間離脱するごとに1ポイント加算される「怪我人リーグ」ことInjure League。レスターの無事に優勝も決まったので、こちらの戦いの結果も覗いてみようと思います。(2016年5月3日時点)

※参照:http://injuryleague.com

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断トツの1位は380ポイントのニューカッスル。ニューカッスルは一昨年6位、昨年1位と安定して上位をキープ。いくら選手を補強してもこれだけ怪我人が出ては監督もなす術なしということでしょうか。リーグ戦の順位もこの通り。
 


 
続いて、下位を引き離しての2位はリヴァプール。序盤でのイングス、ゴメスのシーズン絶望の知らせに続き、オリギ、ヘンダーソン、スタリッジの長期離脱。コウチーニョ、ベンテケ、フィルミーノ、ルーカスの断続的な離脱など、まともに稼働していたのはミルナーとクラインぐらいだったのではないでしょうか。満身創痍の中、冬の補強もほぼなくリーグ戦と3つのカップ戦い、シーズン半ばから噂のゲーゲンプレスも開始。大変なシーズンだったかと存じます。
 

 
 
3位〜5位はエバートン、ユナイテッド、アーセナルが並びます。アーセナルは6季連続での200ポイント越えを達成です。怪我人リーグでの安定感と、シーズン途中まで優勝争いをしながら終盤になるとCL圏内に落ち着くお馴染み感には何かしらの関係性があるはずです。
 
次の集団はボーンマス、シティ、ビラ、パレス。シティは最近6年間で初の200ポイント越えです。選手の年齢層も高くなりつつあり、ペップ政権となる来季以降に大掛かりなテコ入れが入るかもしれません。  

ここからボトム10。ストーク、ウエストハム、スパーズ、セインツ、サンダーランドと並びます。今季、中堅層としてリーグ戦上位に入り込んだウエストハム、ストーク、セインツはメディカル部隊も優秀なようです。ウエストハムはキャロルを抱えながらこの順位なのは大したもの。惜しくもリーグ準優勝となったスパーズは昨季から引き続き150ポイント以下をキープ。ケイン、エリクセン、アリなど怪我をしないエースこそ本当の意味で頼りになる存在です。

続く15位〜17位はチェルシー、ワトフォード、ウエストブロム。チェルシーの怪我人ポイントは過去6年の間、92〜129ポイントと極めて優秀な成績を残しています。ただ、これだけ怪我人少ない中リーグ戦では苦戦を強いられ、モウリーニョはスタンフォードブリッジを去りました。昨季、優勝の立役者となったアザール、セスク、オスカルらは来季どうなるのでしょうか。
 


 
堂々の18〜20位はノリッチ、レスター、スウォンジーです。スワンズの39ポイントは異常なスコアですが、レスターの79ポイントも優秀。2季連続でのブービー賞は流石です。過密日程となった年末年始以外では調子をキープし続けたレスター。怪我人が殆ど出ず、また、2つのカップ戦を序盤で敗戦したことで、嫌でも覚えてしまいそうなぐらい同じ顔ぶれで週に1度のプレミアリーグを楽しんでいました。怪我人の少なさが、彼らがプレミアのトロフィーを掲げられた理由の一つであることに間違いありません。
 


 
これから補強の話題にあふれる時期に入りますが、適切なターンオーバーの実行と、メディカルチームの層を厚くすることも忙しいプレミアリーグを戦う上ではとても重要。来期、CLを戦うことになったラニエリ率いるレスターのやりくりにも注目です。

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