好調リバプールを牽引、ラヒーム・スターリング(19)の成長曲線

リバプールが今シーズンを4位以内で終えたとしたら、ラヒーム・スターリング(19)はスアレス、スタリッジらと共に、間違いなくその立役者として名が挙がるであろう。プレミアのDF陣は彼の余りの初速の速さに、毎試合手を焼いている。リバプールが5-0,5-1で圧勝したトットナム戦、アーセナル戦では最終ラインの斜め後ろから鋭い飛び出しを再三見せ、チームの攻撃を支えた。

しかし、彼が高パフォーマンスを維持できるようになったのはここ最近のことだ。スターリングは同年代の中ではスーパーな選手ではあったものの、トップチームの試合では空回りすることも少なくなかった。スピードタイプにありがちな、試合の流れを変える選手としてベンチに置いておきたいが、先発で使うには少し頼りない。昨シーズンまではその域を超えてはいなかった。

Football - FA Premier League - Tottenham Hotspur FC v Liverpool FC

2010年にQPRからリヴァプールFCに移籍してきて4年。チームがCL権獲得に向けて厳しいプレッシャーと戦う中、彼はギアを一段階上げようとしている。ここ6試合のスタッツを昨シーズンと比較すると、その成長が顕著に表れている。

まず、パスに関してだが、成功率、成功数共に低下している。しかし、パスの成功率が高いことの裏には消極的なパスの多さが隠れている。正確であることに越したことはないが、アタッカーの選手は際どいパスで攻撃を支えるのがひとつの役割でもある。その意味で、このパス成功率(成功率)の低下は決してネガティブな数字ではない。

スターリングスタッツ比較(6試合)

それよりも注目したいのはドリブル成功率(成功数)、52.4%(3.7回)だ。これをチェルシーのアザール、ウィリアンと比較(ここ6試合)してみると、2人はそれぞれ65%(4.3回)、50%(2.3回)と、スターリングは彼らに引けを取らない。試合を見ていても感じる通り、彼のドリブルは昨シーズンから極めて上達している。その成長が数字に反映されているのだろう。

また、単純なスタッツには見えにくいが、ここ最近の彼の裏への飛び出しには目を見張るものがある。恐らく、相手との駆け引きが上達たこと、フィジカルが付きスピードに爆発力が備わったことでドリブルのキレが増し、同様の理由で鋭い飛び出しが可能になったのだ。クロスの精度など、まだまだ荒削りな部分はあるが、リバプールの最終順位は彼の活躍に掛かっていると言っても決して大げさではない。<end>

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