ジョン・フラナガン(21)が愛される3つの理由

「今リバプールでホットな若手は?」この質問をKOPに投げかけたら、返って来る答えはラヒーム・スターリングかジョン・フラナガンのどちらかで間違いないだろう。

好調リバプールを牽引、ラヒーム・スターリング(19)の成長曲線

では質問を少し変えてみよう。「今リバプールで最も愛されている若手は?」こう問われたらKOPの80%が声を揃えて、ジョン・フラナガン、そう答えるはずだ。両サイドバックを器用にこなすこの若者は、憎たらしいほどサポーターから愛されている。ではなぜ彼はこれ程までに愛されているのか。そこには3つの理由がある。

フラナガン

(1)アンフィールドから180mの家で生まれ育った、生粋の地元っ子

“得点が入る度に家の外から歓声が聞こえてきたよ。”

リバプールFCにとってフラナガンほどの”地元っ子”が他にいるだろうか。アンフィールドから180mの家で生まれ育った彼が、地元出身の選手ではジェラード以来のLFCトップチーム定着を果たそうとしている。愛される理由はこれだけでも充分だが、元LFCユースの父親を反面教師として、直向きにサッカーと向き合うストーリーがさらに胸を熱くさせる。

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僕がチームでベストの選手だったことはこれまで一回もなかったけど、毎日必死で努力したんだ。若くして注目されて消えて行ってしまう選手はたくさんいるけど、僕はついにファーストチームに入れるところまで来た。正直、昨シーズンは別のチームに移らなければならないと考えることもあったけどね。”

“父自身、自分の取り組み方が悪くて挫折したことをよく理解しているから、そのことについてよく助言を貰ってる。今の彼はビルのメンテナンスの会社の経営者として、上手くやっているよ。”

(2)闘志溢れるプレースタイル

彼はDFながら常に攻めの姿勢を崩さない。多少リスキーであっても、自らボールを奪いに行くプレーはサッカーの醍醐味だ。チームは複数の怪我人を出し下降気味というタイミングで抜擢された若者が、そんなファイターだったら自然と応援したくなる。下記は、フラナガンの1試合平均のスタッツと他3選手との比較だ。

フラナガンスタッツ

パスでの攻撃参加ではべインズやイバノビッチには及ばないものの、タックル(トライ)数、インターセプト成功数、ボールリカバリー成功数では3選手を凌いでいる。飛び込みすぎて、裏を取られる場面も少なくないが、その積極的なディフェンスを非難する声はほとんど聞こえてこない。ホワイトハートレーンでは、そんな前のめりな姿勢がゴールを生んだ。


(3)チームを支える堅実なパフォーマンス

ストーリーやキャラクターだけでなく、彼は今間違いなくチームの戦力になっている。バックアッパーの立場でも決して腐ることなく、試合に出れば怪我がちな両サイドバックを支えるのには十分なパフォーマンスを見せる21歳。こんな選手、そうそう市場に出てこない。

フラナガンスタッツ(3試合)

特に彼は、強豪との対戦であるほど力を発揮するタイプだ。エバートン(A)戦ではタックルを9回成功させ、8回のボールリカバリー。トットナム(A)戦ではパス成功率89%と安定したプレーを見せ、得点も記録。最近のアーセナル(H)では守備の面でチームを助けている。そんな若い選手を、好きにならないほうが難しい。

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KOPから愛されるべくして愛されている地元っ子、ジョン・フラナガン21歳。是非ともジェラードやキャラが-のようなトップチームの10年プレイヤーとして、LFCの歴史に名を遺して貰いたい。(end)

 

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