下馬評を覆し今季プレミアリーグで躍動しているリバプール。SAS率いる攻撃陣は1週間分の疲れを全て吹き飛ばしてしまうくらい爆発力に満ちている。(1試合平均2.75点でリーグトップ)
その一方でリバプールの失点数を見てみると32試合39失点でリーグ6位と決して良い数字ではなく、クリーンシートの数も10試合とシティ、チェルシー、アーセナルには及ばない。それでもこのスロバキア人の復調がなければもっと酷かったかもしれない。昨年はベンチに座ることの多かったリバプール7年目のマルティン・シュクルテル(29)は、今季リーグ戦だけで既に30試合に出場しチームを後方から支えている。
その活躍ぶりはプレミアを代表する他のCBと比較しても全く見劣りせず、スタッツを見ると寧ろ抜きに出ている。欧州サッカーのスタッツ、ニュース、コラムが掲載されているWEBサイト(英語)Squawkaのデータを参照させて頂き、今シーズンのシュクルテル、コシェルニー、ケーヒル、コンパニを比較した結果がこちら。
まず本職のディフェンス面ではブロック数、クリア数が1位、競り合いの数が2位とチームへの貢献度の高さが伺える。DFのボールへの関与数はチーム事情とも関係するが、タックルやヘディングの成功率を見ても悪くない数字だ。
次にオフェンス面を見ると、彼がリバプールの強力な攻撃をより加速させているのが良くわかる。DFながらここまで6ゴールを決め、6つのチャンスを演出し、ドリブルとパスの成功率は共に90%を越えている。流石は元FWと言った所だろうか、CBの攻撃参加としては申し分ない活躍ぶりだ。
最後に”稼働率“。最も賞賛すべきはこの点かもしれない。出場時間2822分と4人の中でも頭一つ抜けている。CBは怪我の少なくないポジションだがシュクルテルは今季ほぼフル稼働。加えて余計なカードを貰うこともなく退場や出場停止とも無縁だ。
これまで難しい時期を過ごしながらもプロデビュー13年目にして成熟したCBになりつつあるマルティン・シュクルテル(29)。自らのキャリア最高の時期にリーグ優勝を果たすことはできるのだろうか。その結末は彼自身の肩にかかっている。
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