ベルギーは後半からスピードのあるメルテンスを投入。彼が執拗に両サイドの裏を狙うことでアルジェリアの”守備陣”を左右、上下に間延びさせようと試みる。さらには57分にルカクと代えて機動力のある19歳オリジを起用。彼が放ったシュートは惜しくもGKに阻まれたが、この2人の幅を利かせたプレーと両CBの攻撃参加によって相手の包囲網は破壊し始めた。(下記図:アルジェリアのプレーエリアの変化)【Squawkaのデータを参照させて頂きました。】
バイタルでボールを扱えるようになったベルギーは64分フェライニを投入して仕上げにかかる。両サイドの縦への動きに加えて、オリジとフェライニの2人が前線に張ることでアルジェリアのディフェンスラインはより自陣に深く引かざるを得ない状態。そしてその5分後、ベルギーはいとも簡単にサイドチェンジから脇を抉りフェライニの頭に合わせてついに試合を振り出しに戻す。こうなるとアルジェリア軍の崩壊は止まらない。これまでそれほど疲労は見られなかったが足をつる選手も出てき始める。結局同点とされた10分後、中途半端な攻め上がりで絵にかいたようなカウンターをくらい呆気なく沈んでしまった。
アルジェリアが試みたセオリー通りの守備固めに勝点を落としかけ