ブラジルW杯で起きた”10の事件”~PKからぶん殴り、崩壊、沈没、噛み付きまで~

1. 色んな建設が間に合わない
事件は大会前から起きていた。W杯に向けた工事の進行は遅れに遅れ、開幕まで1ヵ月を切った段階でスタジアムの天井にはポッカリと穴が開き、空港の改修工事が終わったのは14箇所中3か所だけ。その横には造りかけのメディアセンターと宿泊施設が我が物顔で並んでいる。つまり、このままではどう考えても間に合わない!という訳です。結局、諦めるとこは諦め「とりあえずピッチは用意して、メディアに映りそうなところだけちゃんとする」という形でなんとか開催。現地の方々は「カーニバルの準備だっていつも送れる」「サッカーが出来れば問題ない」とそこまで心配してないとのことです。

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2. ブラジル、疑惑のPKで勝利
開幕戦の後半26分、相手DFと競り合ったブラジルFWがエリア内で転倒。極めて微妙なシーンではあったものの西村主審は迷わずペナルティースポットを指差し、結局このPKがブラジルの決勝点となり試合が決着。しかし、試合後このジャッジに対して「試合に慣れているレフェリーには起こらないミス(ウルス・マイヤー氏)」「あれがPKなら我々はサッカーを辞めなければいけない。代わりにバスケットボールでもしよう(クロアチア監督)」などと批判が殺到。空港でも西村主審がクロアチアサポーターに威圧される騒動があり、事態が収まるには時間がかかりそうです。尚、同主審は次の試合で第四審を務めています。

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3. ファン・ペルシー宙を舞う
GL屈指の好カード、オランダvsスペイン。スペイン1点リードで迎えた前半44分、左サイドからのロングボールに走り込んだファン・ペルシーはそのボールをダイレクトでヘディングシュート!ボールはカシージャスの頭の上を越えそのままゴールネットへ。GL初戦にしてW杯ベストゴールの呼び声も高いこのゴールは世界中で注目を集め、職人たちは様々なコラ画像を作成。試合はオランダが5-1で逆転勝利を収めました。

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4. イングランドの医療スタッフが担架で運ばれる
イングランドはイタリア戦の前半37分、スタリッジがルーニーのクロスに合わせ試合を振り出しに戻すことに成功。このゴールに控えメンバー、スタッフも立ち上がって大喜び。しかし、その合間に何者かが倒れ込み担架に乗せられているではないか。「選手が負傷したのではないか」と心配した人もいたようだが、運び出されたのはなんとイングランドの医療スタッフでした。失点直後の同点弾にベンチから飛び降りて足首を痛めたとのこと。現役時代はGKを務めていたらしいが、50歳の体で少しはしゃぎ過ぎたのかもしれません。試合の方は彼の負傷も空しくイタリアが2-1で勝利しています。

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5. ペペ、頭突き
倒れた選手の背中を蹴り上げたり、メッシを踏みつけたり、時には演技したりと数年に渡って色々やってきたぺぺ選手ですが、この大舞台でも期待を裏切りませんでした。GL初戦、ドイツ相手に2点ビハインドで迎えた前半37分。相手FWのミュラーが顔を抑えて座り込むと、透かさずぺぺ選手「お前、わざと大げさに倒れてんじゃねーよ!」とも言わんばかりに詰め寄り、そして何故か頭突き。これを見たレフリーもまた透かさずレッドカードを提示。懲りないポルトガルCBは不敵な笑みを浮かべてピッチを去っていきました。試合は4-0でドイツが勝利。

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【後半】”スタジアム崩壊、ぶん殴り、誤審、そして・・・”