【12/13:ロジャーズ1期】
ボリーニ |
£10,000,000 |
△ |
アレン |
£15,000,000 |
〇 |
アサイディ |
£2,300,000 |
× |
イシェル |
£1,000,000 |
△ |
スタリッジ |
£12,000,000 |
☆ |
コウチーニョ |
£8,500,000 |
◎ |
アイブ |
£500,000 |
〇 |
ロジャーズ期1年目の市場。CL権がない上に昨年の失敗でオーナーの財布の紐は硬くなっていたため夏のマーケットではアレン、ボリーニ、アサイディなど地味な補強に留まる。市場が閉まる直前に獲得寸前までいったデンプシーの話は、ヘンダーソンがトレード要員を拒んだこともあり破断に終わった。明らかにコマ不足なレッズでロジャーズは若いスターリングやスソを先発させる。今思うとこの時期から使い続けていたことが今のスターリングの成長に繋がったのかもしれないが、苦肉の策で結果が出るほどプレミアリーグは甘くなかった。開幕戦をWBA相手に0-3で落とすとその後もなかなか勝利を挙げられず、LFCの歴史100年間で最悪のスタートとなってしまったのだ。
しかし、前年の失敗を教訓に正確に選手査定し獲得に動く文化を根付かせようとしたことは長期的には正しい選択だった。早くも冬の市場では埋れていたコウチーニョとスターリッジを2人で£20mという超格安で連れてきてチームは生まれ変わったのである。1月以降の成績だけ見ると、レッズはトップ4に入れるだけの勝点を積み重ねることに最高した。とは言え前半戦の遅れを取り戻すことはできず7位でシーズンを終了。即解任されてもおかしくない結果であったが、流石はやり手のファウンダー。ヘンリーは解任など考えてもいなかったかのようにロジャーズの続投を決め、次の市場へ。
【13/14:ロジャーズ2期】
アルベルト |
£6,800,000 |
△ |
アスパス |
£7,000,000 |
× |
コロ・トゥレ |
Free |
〇 |
ミニョレ |
£10,000,000 |
〇 |
イロリ |
£7,000,000 |
△ |
サコ |
£18,000,000 |
〇 |
昨シーズンの終盤から調子を上げてきたレッズであったがCLの舞台がないことには変わりない。所謂ビッグネームなどそう簡単に連れて来られる筈がなく、アスパス、アルベルトなどの地味な補強路線は変わらず。それでもサコやコロを獲得できたことや、モーゼスやシソコをレンタルで済ませたことは評価に値する。レンタル組は数としては必要があったが、間違いなく長期的に保有するほどの選手ではなかった。実に見事なやりくりだ。ただ、チームが下馬評を大きく覆し優勝に限りなく近づいた「2位」でシーズンを終える上で最も重要だったのが「スアレスの残留」である。リヴァプールが法律ギリギリのところでアーセナルからの£40.01mのオファーを断りチームに残したこのウルグアイ人FWは開幕5試合出場停止&PKなしで31得点を決めるという化け物じみた記録を打ち立てたのである。
そして「スアレスの穴」が埋まるかどうかが再三議論され臨んだ1415シーズンの移籍市場。KOPは久しぶりの「CL効果」の大きさを実感したはずだ。「リヴァプールに来たい」とちょっとしたストライキを起こす選手すらいた中で、ロジャーズは望んでいた8人もの選手を獲得することに成功したのである。この補強が正解だったのか否かの結論を出すにはまだ早いが、ヘンリー期が進むにつれ補強の的中率が上昇傾向にあるのは間違いない。「怪我人が戻りチームができてくれば昨年のレベルに戻る」という監督の言葉を信じて時を待とうではないか。
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