”とにかくたくさん走った”クロップの初陣。ロジャーズ体制とのスタッツ比較。

インタビュアー「ジョゼは自信をスペシャルワンだと称しましたが、あなたは自分のことをどう表現しますか?」

クロップ「私は朝ごはんを食べて、黒い森からここへ来たノーマルワンだよ。」

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就任会見でクロップは自身は”魔法使い”ではないとをはっきりと表現した。チームを見て、戦い方を浸透させ、組織を作っていく必要があると。

初陣のスパーズ戦。ホームのスパーズは試合が進むに連れ立て続けに好機をつくり、試合は0-3で敗れてもおかしくはない内容であった。試合中盤から次第にプレッシャーの速度は落ち、複数人で圧力をかけて奪いきれないことが少なくともケインに2回得点機を与えていた。それでも未来に希望があるように映ったのは、結果が引き分けだったことと、クロップへの期待や彼の人柄だけが理由ではないはずだ。

クロップ「3日間の準備でのこの内容と結果であればOKだ。入り方は素晴らしく、ディボック、アダム、フィルの位置取りとタイミングは完璧だった。」

チームに合流してからの数日で彼が何を言ったのかはわからないが、レッズは試合開始とともに”異常”なほどに前へ進み、奪われるとすぐに複数人でプレッシャーをかけるクロップスタイルを表現した。そこに明確なメッセージがあったことが新しいチームに可能性を感じさせる理由だろう。本記事では我々の目に写ったレッズの変化を数字に落とし込んでみることにする。

【後半】”クロップ初陣とロジャーズ体制のスタッツ比較”