タイトル通り、欧州サッカーのクラブチームが日本のサッカー雑誌の表紙になった回数を過去2シーズンに遡ってランキングにしてみたところ中々興味深い結果が見られた。調査結果は下記の通り。(ワールドサッカーダイジェスト、ワールドサッカーキング、footballistaの3誌が対象。期間は2012年8月1日~2014年5月15日。)
1213シーズンの対象は70冊。この年はバルセロナ(21%)とマンチェスター・U(20%)の2強から少し離れてチェルシー(10%)、レアル・マドリッド(9%)、バイエルン・ミュンヘン(6%)と続く構図だ。この年のバルセロナはリーガ優勝を果たしたもののそれ程大きなインパクトがあった訳ではない。それでもグラウディオラ政権で上澄みした人気が根強かったのだろう、堂々の単独首位。次点のマンチェスター・Uは香川、プレミア優勝、ファーガソン勇退の3点でバルサに食らいついた。チェルシーは飛び抜けた成績を残した訳ではなかったが雑誌の購買に繋がるブランド価値を持っているようだ。移籍市場での積極的な動きやトーレスのビジュアルの良さが後押ししたのかもしれない。レアルは意外にも4位とこの年は控えめで、バイエルンは個の強いスター選手の不在からか3冠を果たしても表紙になったのはドルトムントより1回だけ多いたったの4回。プレミア勢でマン・Uの次に多かったのはベイルで話題に上がっていたトットナム。アーセナル、リヴァプール、マンチェスター・Cはそれぞれ登場したのは僅か2回と不甲斐ない結果に終わっている。シャルケは内田効果を遺憾なく発揮して6位タイにランクイン。
39冊を対象とした1314シーズンは9回表紙を飾ったレアルが断トツのトップ。「ネイマールをバルサに獲られたから100億でベイルを買おう」と画策したペレス会長の思いつきは見事に結果を出したようだ。一方のバルサも数字は落としているものの際立った成績なくして2位をキープしているのは流石である。続いてクラブの順位に比例するように3位までジャンプアップしたのはリヴァプール。惜しくもタイトルは逃したがスアレスの移籍騒動からの大爆発、11連勝、ジェラードの涙など話題に欠くことのないシーズンだったのは確かだ。それに続くのが同じくプレミアのアーセナルとマンチェスター・C。アーセナルは移籍市場でエジルを獲得しリーグでも128日間首位だった効果があった模様。シティは試合数の関係で順位表の一番上に名前が載った時間さえ少なかったが、その圧倒的なメンバーから日本での人気がじわじわ増してきていたとしても納得だ。バイエルンは前年と同様結果を出しても爆発的な伸びはなく6位。香川の出番が少なかったモイーズが率いるユナイテッドはプレミアのテーブル同様7位まで転げ落ちた。チェルシーはモウリーニョ復帰も振るわず、本田加入のミランもチームを浮上させるには至らなかった。スパーズの順位を見ると編集室で好かれていたのどうやらはベイルだけだったようだ。